チームパシュートと白鳥のV字隊列の“共通点”|パシュートのルール

今、パシュートが盛り上がりを見せていますが、3人一組となって隊列を組み滑っていく様子、何かに似ていると思いませんか?

先頭が風よけになり、後方の空気抵抗を減らして体力を温存する。先頭と後方が入れ替わりながら進んでいく・・・

これって白鳥など渡り鳥のV字隊列に似ていると思うのは私だけでしょうか。笑

この記事ではそんな素朴な思いから、パシュートのルールと、渡り鳥のV字隊列のメカニズムについて比較してみたいと思います♪

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目次

白鳥などの渡り鳥がV字隊列を保つ理由

渡り鳥をはじめとする多くの鳥が、空を飛ぶ時にアルファベットのV字形で隊列を組むことがありますが、これはV字形で飛ぶことで空気抵抗を小さくし、エネルギーを節約してより長い距離を飛ぶためだといわれています。

V字隊列を組むとなぜエネルギーを節約できるか多くの科学者が取り組んでいるようで、ある所の調査によると、単独で飛行するのに比べて25匹の渡り鳥がつながって飛んだ場合、同じエネルギーで70%も飛行距離を伸ばせるんだとか。

これが9匹だとしても50%も飛行距離を伸ばせるそうです。

これには理由があり、前を飛ぶ鳥の気流が後ろの鳥を助けてくれるとのこと。後方の鳥は体力を温存できるため、ときどき先頭を入れ替えながら飛びます。

パシュートとV字隊列との共通点

パシュートが渡り鳥のV字隊列に似ていると思ったことは、大きくこの2つです。

  • 空気抵抗を小さくしてエネルギーを節約する
  • 先頭と後方が入れ替わりながら進む

「空気抵抗を小さくする」という意味では、渡り鳥もパシュートのようにV字ではなく一列でも良いように感じますが、空の場合はメカニズムが違うようですので、その辺は割愛させていただきます。

それでは、さっそくパシュートについて見ていきましょう。

 

チームパシュートとは?ルールを解説

チームパシュートとは、スピードスケートの競技種目でオリンピックでは2006年のトリノオリンピックから正式種目となっています。

スピードスケートの中では唯一の団体種目で、平昌オリンピックで金メダルの大本命と期待されている種目でもあります。

スピードスケートの「団体追い抜き競技」

パシュート(pursuit)の日本語の意味は「追跡」「追撃」で、「団体追い抜き競技」とも呼ばれています。

パシュートはもともと自転車競技からはじまり、スピードスケート競技にも採用されました種目。

3人一組となって隊列を組み滑っていきますが、3人の動きのシンクロ具合が世界のチームによって違いがあり見ていて楽しい競技です。

チームパシュートのルール

1チーム3名編成で、ホームとバックの二つのストレッチから2チーム6人が同時にスタート。

3番目の選手がゴールした記録で順位が決まるため、3人が横一線に並んでのゴールが一般的のようです。

400mリンクを、女子は6周(2400m)、男子は8周(3200m)滑走し、チーム内の3人全員がそれぞれ最低1周以上滑走すればレース中に滑走順を入れ換える場所や回数に制限はありません。

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パシュートの見どころ「空気抵抗」

チームパシュートの見どころはなんといっても、3人が先頭を入れ替わりながら滑走するところ。

これはただ単に入れ替わるのではなく、ちゃんとした理由があるのです。

先頭の選手には空気抵抗がかかり体力を消耗するのに対して、2番目、3番目の選手は先頭選手が風よけになるため体力を温存することができるといいます。

3人の体力を温存することがポイント

3人がいかに早くゴールするかは、3人の体力をいかに温存するかにかかっています。

そのためチームは縦一線に並んで先頭の選手を風よけにし、後方の選手が体力を温存。

後方選手の空気抵抗は先頭の選手よりも20%以上少なくなるため体力の消耗を抑えられるとのこと。

その結果、入れ替わりで先頭に出た際に最高スピードで滑りきることが可能になるんだとか!

そして3人がコーナーで先頭を入れ替わりながら滑走するため、個人個人の持ちタイムよりも一般的にタイムはよくなるそうです。

最低でもチーム全員が1周は先頭を走行しなくてはならないというルールがあるため、各チームによって1人ひとりの先頭割合は変わります。

パシュート勝敗のポイント

個人の持ちタイムがどんなに良くてもそれだけで勝てるほどパシュートは甘くはありません。

勝敗のポイントは、いかにチームワークの和を取れるか。

そろった隊列でメンバーの疲労を少なく抑え、先頭を入れ替わる際にスピードを保ったまま入れ替わるなど、チームワークの和が勝敗のポイントになります。

金メダルが期待される女子団体パシュートでは、高木美帆、高木菜那、佐藤綾乃の3人が準々決勝に臨みオランダに次ぐ2位。見事準決勝に進みました!

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さいごに

先日行われた準々決勝ではスタートのタイミングが合わずヒヤリとしましたが、隊列のそろった美しい滑りはまるで優雅な白鳥の羽ばたきのようでした。息の合った滑りは、他チームと比べると群を抜いていたように感じます!

抜群のチームワークが発揮されて金メダルを獲得できますように!皆さんで応援しましょう icon-heart

 

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