1月30日放送のスッキリで今大流行中の「インフルエンザ」について、患者数が過去最多となった理由やインフルエンザの予防法について紹介されました。
インフル予防におすすめの注目食材や栄養素など、インフルエンザを予防したい方必見です!
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目次
インフル患者数が過去最多!3つの理由
池袋大谷クリニックの大谷義夫院長によると、今インフルエンザ患者数が過去最多となっている理由は3つあります。
流行の理由①A型とB型の同時流行
例年だとA型は12月~1月に流行、その後B型が2月~3月に流行しますが、今年はB型がすでに30%を占めている状況。
B型が前倒しして流行しているために、患者数が増えていると考えられるそうです。
A型とB型の特長
A型…高熱・のど痛みなど
B型…高熱・腹痛・下痢など
なぜ同時に流行したのか?
A型の後、B型が流行るという明確な理由はわかっていないそうですが、今年B型が早くなっている可能性として例年と違うことは、昨年の8月末から9月のまだ暑い時期に、なぜか埼玉県や千葉県のいくつかの小中学校で学級閉鎖になっていることが関係しているようです。
例年よりも流行が始まるのが早かったのが、A型・B型同時に流行った可能性としてあるとのこと。
B型の流行は4月始めまであるのでまだまだ注意は必要で、大谷院長の患者さんの中には毎年A型、B型両方に感染する方がいるそうです。
片方にかかった後も油断はできません。
流行の理由②寒波(低温・乾燥)
低温で低湿度になるとインフルエンザウイルスの活性化は高くなります。
湿度が50~60%と高いほうが活性化は落ちますし、湿度が高いほうがのどの免疫がよく働きインフルエンザウイルスが入ってきても排除できます。
インフルエンザウイルスが活動する低温・乾燥のこの時期。しっかり湿度対策をする必要があります。
流行の理由③ワクチン不足
去年末、例年よりワクチンが1ヵ月程度遅れ、実際に大谷院長のクリニックでも今年はワクチンが遅れたためにワクチンを打てなかった方がたくさんいたといいます。
ワクチンで一番重要なのは、重症化を防ぐこと。
厚生労働省が出しているデータで、高齢者では重症化を82%低下させた一方で、発症を40%低下させているということで、ワクチンは重症化を防ぐのがメインですが、インフルエンザ予防の意味もあると大谷院長はいいます。
インフルエンザに解熱剤はOK?
解熱剤はインフルエンザウイルスを治す薬ではないため、一時的に熱が下がってもインフルエンザが治ったわけではありません。
この時期に38℃~39℃の高い熱が出た場合には、解熱剤を多用しないで「インフルエンザかも」と思うことが重要。
熱が出たら早めに医療機関へ行くことが大切です。
高熱・体の痛みがなくても“B型診断”
高熱や体の痛みがなくてもインフルエンザB型と診断される場合がありますが、大谷院長によると予防接種でワクチンを打っていたので症状が軽く済んだといいます。
軽く済んだ場合の注意点
症状は軽く済んでも、インフルエンザはインフルエンザなので、人にうつしてしまうリスクがあります。
ワクチンを打っている方は軽く済むという可能性も考えて、微熱程度または平熱でも、関節痛・筋肉痛・倦怠感があったら医療機関で検査してくださいとのこと。
ワクチンを打っていても、少しでも疑わしい症状があれば他の人にうつすおそれがあるため早めに医療機関を受診しましょう。
大谷院長が“今”感じていること
ここ最近は増加傾向、増える一方で今まさにピークを迎えつつあると思いますが、ピークを越えたとはまだ思えない。
過去最多の患者数を記録した今も流行のピークはまだ先ではないかという大谷院長。
では、どんな予防策をとればよいのでしょうか。
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インフルエンザの予防法
注目の栄養素“ビタミンD”
東京慈恵医大分子疫学研究部で調査した、ビタミンDとインフルエンザの予防の関係が紹介されました。
2008~2009年冬の期間に、小中学生334人を2つのグループに分けて調査。
毎日ビタミンDを飲んでいるグループ(小中学生167人)と、ビタミンDを飲まないグループ(小中学生167人)に分けたときに、インフルエンザA型になったのは…
飲んでいないグループが31人(18.6%)だったのに対して、
飲んだグループが18人(10.8%)という結果が出ています。
このときのビタミンDはサプリメントを服用。
ビタミンDのサプリメントによってインフルエンザ以外にも風邪や肺炎、呼吸器感染症にも良かったというデータもあるそうです。
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ビタミンDを得るには“日光浴”が最適
日光浴によってビタミンDを皮膚から吸収することが大事なので、30分~1時間程度日光浴すると良いといいます。
地域によって異なりますが、沖縄など紫外線が強い地域は10分くらい、関東であれば30分程度、北海道だと1時間程度。
このように場所によって適切な時間がありますが、それ以上は過度な紫外線ということになりますので、お住いの地域の紫外線量に合わせて日光浴しましょう。
以前、NHKあさイチで「女性の骨」について特集されましたが、その中でも“ビタミンD”の必要性と、全国10か所の地点で「必要なビタミンDを生成するための日光浴の時間」も紹介されています。
【あさイチ】女性の骨特集まとめ|骨粗しょう症の原因はあの栄養素の不足だった!?
日光浴がビタミンDを得るのに最適だといっても、それだけの時間日光浴するのはむずかしいという方も多いですよね。
スッキリではそんな方におすすめの注目食材を紹介してくれました。
注目の食材!インフル予防にまいたけパワー⁉
もともとビタミンDは魚介類やきのこ類に多く含まれるため、外に出て日光浴できないという方は食材からの摂取も有りとのこと。
まいたけに含まれる「αーグルカン」という成分は免疫機能を活性化してくれるといいます。
まいたけはビタミンDもαーグルカンも摂れるため、インフル予防の注目食材として紹介されました。
大谷院長によると、まいたけと魚介の鍋なんかは最高だそうです!鍋の美味しい季節なのでぜひ取り入れたいですね。
まいたけは食後血糖値を抑えたりダイエットにも効果的!こちらで簡単レシピも紹介しています。
【あさイチ】ダイエットに人気のマイタケ|朝マイタケダイエットレシピ
基本的な予防法も忘れずに…
注目の栄養素“ビタミンD”や日光浴、注目食材“まいたけ”が紹介されましたが、どれか一つではなく複合的に予防することが大事です。
また、基本的なインフルエンザ予防法も忘れずに実践していきましょう。
湿度50%
湿度を保つとインフルエンザウイルスは活性化しませんし、のどの免疫も守れます。
お茶でうがい
大谷院長はお茶うがいの代わりに10分置きにお茶を飲んでいるそうです。もちろん水でも、のどの湿度を上げる意味では良いとのこと。
歯みがき
口の中の細菌が減らすためにフロスで歯間まできれいに、舌ブラシで舌もきれいにする。高齢者は特に気を付けたほうが良いとのこと。
第1位:手洗い
第2位:人混みに行かない
第3位:睡眠・休養をとる
第4位:予防注射(ワクチン)をうつ
第5位:加湿
という結果でした。1位の手洗いは基本的な予防として忘れずに実践しましょう!
抗インフルエンザウイルス薬の予防投与
厚生労働省によると、インフルエンザの薬のタミフルやリレンザなどの抗インフルエンザウイルス薬を予防のためにも用いることもあるということで、その概要と問題点が紹介されました。
抗インフルエンザウイルス薬の予防投与とは
予防的な使用は…
65歳以上の高齢者や慢性呼吸器疾患の患者など
かかった場合に重症化しやすい人 かつ
同居する人がインフルエンザにかかった場合などに限定
このような場合、かかる前に飲んでいくという予防法があるそうです。
予防投与の問題点
大谷院長によると、皆さんが使いすぎると「ウイルスが耐性化して薬が効きづらくなってしまう」という問題があるといいます。
そのため、限定的に家族内で発症して命に関わるような呼吸器感染症、呼吸器や心臓に病気がある方、またはがんの治療中など本当に免疫が落ちたときは医師と相談してくださいとのことです。
インフルB型は4月始めまで油断はできないため、正しい知識を持ってインフルエンザを予防していきましょう。
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さいごに
ビタミンDは骨のために大事というイメージがありましたが、風邪やインフルエンザ予防にも必要だったんですね!
なかなか日光浴する時間がなくても、通勤や買い物などで外にいる時間を少しでも増やして、まいたけパワーも取り入れて予防していきましょう。
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