8月28日放送のNHKあさイチ特集は「げっぷ」について。あさイチアンケートによると、「自分のげっぷが気になる」と答えた人が約4割もいたそうです。
げっぷは、何かを飲み込むときに空気が胃にも行き、どこにも行けなくなった空気がげっぷになりますが、生理現象なので自分では調整できない場合が多いといいます。
その「げっぷ」が出やすい食べ物や、いざというときにげっぷが出ないようにする緊急対処法、考えられる病気について紹介されていました。
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目次
げっぷが出やすい食べ物
あさイチアンケートによると、特定の食べ物を食べると必ずげっぷが出る1位はハンバーグ。
ハンバーグを食べたら1日ゲップが出るという人も!あなたもそんな経験はありませんか?
日本ハンバーグ協会の方にゲップが出るか聞いたところ、「出ない」と言いながらもゲップをしていました。笑
取材された方は、ハンバーグが大好きだけどげっぷが出るので仕事の前日にはハンバーグを食べないとのこと。
また、ハンバーグを食べて出るげっぷはビールや炭酸など爽快感のあるゲップではない。ハンバーグはゲップさえなければ…と残念そう。
げっぷの原因「ひき肉」
なぜハンバーグを食べるとげっぷが多くなるのか調べてもらったところ、ひき肉には脂肪が多く含まれており、脂肪を多くとるとコレシストキニンというホルモンが分泌するためゲップが出やすくなるんだとか。
肉の部位別に脂質量をはかったところ、ひき肉は牛もも肉に比べると12倍もの脂質が含まれていました。
げっぷの原因「たまねぎ」
ハンバーグにはたまねぎを使いますが、このたまねぎもげっぷが出やすくなる原因といいます。
たまねぎを切ると発生するイソアリシンが胃腸を刺激するためとのこと。
げっぷの原因「トマト」
ハンバーグのソースとして使用するトマトは胃酸の逆流を起こすことがあります。
げっぷの原因3要素を抜いたハンバーグ
ハンバーグに使う「ひき肉」「たまねぎ」「トマト」はげっぷの3要素を含んでいたということで、3つの要素を抜いたハンバーグを料理!その名も「げっぷが出ないかもハンバーグ」笑。
そのお味は?「おいしくない…」。
牛もも肉を使ったため脂身が入っていないからパサパサしていて、たまねぎが入っていないからジューシーさもないとのこと。
やはりハンバーグは肉汁たっぷりのジューシーさが決め手ですもんね。3要素を抜いても美味しいハンバーグを作る方法はないのかな?と思いました。
げっぷが出やすいものをまとめると
- 脂質の多いもの。ロースとんかつ、メンチカツなど
- かんきつ類も胃酸が出るのを促す
- 高糖質のもの。ケーキ、チョコ、バームクーヘンなど
これらは個人差があり、これらを食べてもげっぷが出ない人もいるし、すごく出る人もいるといいます。
何が「げっぷ」を誘発するのか
- 早食いすると空気を吸い込みがちなのでげっぷが出やすくなる。
- テレビ見ながら食いは上あごを上げて食べがちなのでげっぷが出やすくなる。
ここまでは生理現象についての紹介でした。
げっぷを出ないようにする意外な裏技
何かの発表や挨拶、役者さんの場合は本番のときなど、絶対にげっぷを出したくないような大事なシーンで出ないようにする裏技が紹介されていました。
1つ目は、床の上をごろごろ寝転がる。おなかを下にすると胃が圧迫されてげっぷが出やすくなるんだとか。
2つ目は、歯磨きを利用してげっぷを出す方法。舌の付け根を刺激するとげっぷが出やすいので咽頭反射を利用してげっぷを出す。
どちらの方法も、げっぷを先に出してしまおうという作戦らしいです。緊急対処法として紹介していました。
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そのゲップ、実は病気のサインかも?
げっぷには病気が潜んでいることもあるそうです。
「慢性的なげっぷに悩まされ受診したが良くならない」「苦しいゲップが続いていて外出するのも憂鬱に」という方が病院を受診し内視鏡検査をしたところ、逆流性食道炎と診断されたそうです。
このとき、胃酸を抑える薬を処方してもらったところ劇的に改善したというケースが紹介されました。
Aさんは、げっぷの音がウシガエルのような音でお悩み。
Bさんは、頻繁にげっぷが出て困っている。
Cさんは、ここ数年げっぷが増え続けている。
あさイチアンケートでは、においが気になるという人もいました。
3人に消化器内科を受診してもらい食習慣について問診したところ、ある共通点が!
- 食べ過ぎるとげっぷが出る
- 間食も多い
- 揚げ物が好き
- 結婚当初に比べると15キロは増えている
などなど、甘い物や脂っこい物を食べることが多いという回答が。
3人の十二指腸を検査したところ、Aさんは赤いただれがみられ逆流性食道炎が見つかり、Bさんはバレット上皮とよばれる症状も。このバレット上皮という症状はごくまれにがん化することもあるんだとか。
検査の結果、3人に逆流性食道炎+バレット上皮がみられたといいます。
どんなげっぷは注意したほうがいいのか?
- 気になるほど回数が多い
- 苦い/酸っぱい感じ(呑酸)
- 胸焼けを伴う(みぞおちから真っ直ぐ上がってくるような感じ)
こういう症状があると逆流性食道炎の可能性もあるといいますが、症状と傷口は一致しないため診てみないとわからないといいます。
放置する危険性について聞かれると、生活がつらいので患者さんのほうからいらっしゃることが多いんだとか。
また、先ほども言ったように、バレット上皮からがんになることがあるケースは、日本人にはまだ少ないが少しずつ増える可能性があるといいます。
逆流性食道炎の注意点
食べ過ぎで出るげっぷは一過性のものですが、逆流性食道炎は慢性的な症状で起こっているとのこと。
逆流性食道炎の場合、食事の食べ方、飲み過ぎ、食べ過ぎを是正する必要があるそうです。
また、生活習慣、食習慣、睡眠なども大事で、睡眠不足も関係しているといいます。
お薬は胃酸をおさえる薬が効果的で、プロトンポンプ阻害薬、カリウムイオン競合型アシッドブロッガーが非常に効くといいます。
症状が当てはまる方はお薬で治る場合も多いので、一度受診されることをおすすめします。
げっぷはストレスが原因の場合も?
学校に通えないほどげっぷに悩まされていたAさんが紹介されていました。
きっかけは友人関係のトラブル。グループ間の対立から仲の良かった子からも陰口を言われるようになり、そのころから食後のげっぷが気になるようになって会話もままならないような感じになったといいます。
母親にはその様子がぜんそくの発作のようにも見えたんだとか。
Aさんは呑気症と診断され、心のストレスが原因とのこと。胃に大量の空気を取り込んでいてげっぷを引き起こしているそうです。
呑気症による「げっぷ」
呑気症患者は1500人もいるといわれ、ストレス=体の緊張の引き起こされるようです。
通常、つばの飲み込みで3~5ccの空気が入りますが、緊張によって無意識に歯をかみしめることも原因になっているとか。
空気と唾液を飲み込んでしまうのがげっぷの原因になると思われ、舌がうわあごにつき嚥下反射が起こりげっぷになるといいます。
呑気症の治療
Aさんはカウンセリングを受けて心のストレスがなくなるとともにげっぷもおさまったそうです。
「体が先に教えてくれていたんだな」と今だから思えるとAさん。
Aさんの母親も娘の異変に気づいたように、親が気づいたら何かをうたがってあげる必要があります。
呑気症はげっぷはしていると恥ずかしいのでどんどんストレスになり悪循環になるので、ストレスコントロールをすることが必要。症状から「私、呑気症かも?」と思ったら早めに対処しましょう。
げっぷが出ない人
げっぷが出なくて、おなかの中に溜まった空気がぐぐぐっとなるという人もいました。また、出し方がわからないという人も。
医師によると、ポイントは出さないことでつらいかどうか。
げっぷを出さなくても、音が出なくても空気がもれていることもあるので、そこまで心配しなくてもいい。つらくなければ気にしなくていい。といいます。
年齢も関係するか?という問いには、逆流性食道炎の場合、高齢で腰が曲がってくると逆流しやすいので、ご飯を食べたら背筋を伸ばすといいんだとか。一度お医者さんに診てもらうことも必要といます。
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まとめ
普段、生理現象として何気なくしていた「げっぷ」ですが、意外に悩まれている方が多いことと、病気が潜んでいるという怖さもわかりました。
げっぷが出やすい食べ物や、げっぷを誘発する食べ方などはすぐに改善できそうなので、気になる方は試してみてくださいね。
また、逆流性食道炎や呑気症などは受診することで症状が落ち着く場合が多いようなので、症状が当てはまった方は早めに受診されることをおすすめします。
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