2018年1月11日放送のNHKあさイチ 女のニュース『冬限定 庭先にある美の世界』で、今じわじわと人気上昇中の「霜活」が紹介されました。
その日の温度や条件によってさまざまな形に変化する結晶の神秘的な美しさ。
番組では、気象庁 研究官・雲研究者の荒木健太郎さんが「霜の結晶をスマホでキレイに撮るコツ」や「霜がよく観測できる気象条件」を教えてくれました
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目次
霜活(しもかつ)とは?
霜活とは、霜の結晶をスマホで撮る活動のことで、TwitterなどのSNSに多くの画像が投稿されています。
まるで宝石のように輝く不思議な物体
最近こうした画像が次々とSNSに投稿されていますが、この宝石のように輝く不思議な物体…実はどこにでもある、ただの「霜」。
今、庭先などの霜を写真に撮る、その名も「霜活」がひそかなブーム。意外な美しさに注目が集まっているといいます。
番組で、霜の奥深い魅力を知る人がいるということで訪ねたのが気象庁 気象研究所です。
霜活ブームの火付け役は?
霜活を発案しブームの火付け役となったのが、気象庁 研究官の荒木健太郎さんです。
豪雪や竜巻などの大気現象について研究を続けてきた荒木さん。
その一環として去年霜の結晶を撮影してみたところ、そこに知られざる世界が広がっていたといいます。
「結晶一個一個見ても形が同じものはないので、そのときに出会える結晶たちの姿を見られるのは非常におもしろい」と荒木さん。
条件によって変化する神秘性
霜の結晶は気温が低いと角張った形に。
逆に少し高めだととがった形になるといいます。
条件によって変化する姿形は神秘に満ちています。
荒木さんはその美しさを知ってもらいたいとSNSに画像を投稿すると、「私も~」と撮影する人が増えていったそうです。
でも気になるのはその撮影方法ですよね。
その繊細さをとらえた画像を見ると、一眼レフカメラなどがなければ撮れないんじゃないの?と思ってしまいますが、実はスマホで誰でも簡単に撮影できるそうなんです。
霜の結晶をスマホで撮影する方法
番組では、荒木さんがいつも観測している所へあさイチの佐々木アナが同行。霜の結晶をスマホでキレイに撮るコツを教えてもらいました。
撮影のタイミング
この日、番組で撮影に同行した時間は朝6時半。気温は氷点下2度で、絶好の霜活日和!
霜を見るには日の出の数十分前がベストだといいます。
撮影場所
荒木さんが教えてくれたのは、霜が降りている場所。
葉っぱの表面にある白い粒…これが霜です。
一見きれいには見えませんが、どのように撮影するのでしょうか。
霜の結晶をキレイに撮るコツ
- ズームを最大に
- 霜と10cmほど離す
- カメラを前後させ焦点を合わせる
スマホのズームを最大にし、被写体となる霜の結晶から大体10㎝前後離して、前後させて焦点距離合わせるような感じで撮ります。
これだけでその姿をとらえることができるといいます。
さらにキレイに撮れる秘密のアイテム
さらにキレイに撮れる秘密のアイテムは「マクロレンズ」。
およそ10倍の倍率で撮影が可能になり、100円ショップでも買える手ごろなもの。
↓こちらで100円ショップ(ダイソー・セリア・キャンドゥ)のマクロレンズが詳しく紹介されていました↓
一番使い勝手が良いのはどれ?100円ショップの広角・魚眼・マクロレンズを比較してみた
マクロレンズがあれば、直径数ミリ程度の霜でも鮮明に写すことができます。
使い方は簡単で、スマホのレンズに合わせて挟むだけ!
荒木さんによると、2㎝とか3㎝とか被写体から結構近いところへ行くと焦点が合うそうです。
マクロレンズを装着すると鮮明になり立体感が一気に増すそうなので、霜活には必須アイテムですね!
初めて霜を撮影する佐々木アナでもキレイに撮ることができました。
「これは自分で見つけたぞ!というお宝感が楽しいですね」と佐々木アナ。初心者でもトライしたくなりますね。
撮り方のコツは荒木さんの著書でも紹介
私が投稿している凍結水滴や霜結晶,朝露,雪結晶などの写真は全てスマホ用マクロレンズをつけたiPhoneで撮影したものです.Can☆DoやSeria等の100均でこのマクロレンズが売ってます.手を出すと世界観が大きく変わるので超絶オススメです.撮り方のコツは『#雲を愛する技術 』で詳しく説明してます. pic.twitter.com/zylkZaeXuC
— 荒木健太郎 (@arakencloud) 2017年12月6日
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太陽の光で結晶が輝く「シンデレラタイム」とは?
番組では、朝6時半から霜の撮影を始めましたが時刻は朝7時。日も差してくる時間帯です。
荒木さん:今からシンデレラタイムと呼んでいる霜の結晶がきらきら光る時間帯が始まります。
「シンデレラタイム」とは、太陽の光で結晶が輝く時間のこと。気象用語ではなく荒木さんがつくった造語のようです。笑
シンデレラタイムに霜を撮ると、太陽の光が霜の結晶の中でわかれて、七色の虹になっているのが見えます。
動画で撮影すると溶けていく様子がまた、はかなくて美しい。
日が差してから霜が溶けるまでの数十分。霜活にはシンデレラタイムを狙いたくなる美しさです。
12月中旬の朝6時半ごろ。長野市の城山公園では夜明けとともに、太陽の光で植物や芝生が輝き出した。荒木さんおすすめの「シンデレラタイム」の始まりだ。結晶が溶け切るまでの数分間しかない。
植物から出た過剰な水分が球状に氷った氷結水滴は、太陽の光を受けて溶け始める。同時に光が中を通って屈折するので、虹色に光る現象も起きた。「氷の宝石」を目の当たりにできる瞬間だ。
出典:産経ニュース「霜活」で極寒の冬を楽しく過ごそう 虹色に輝く氷の結晶 インスタ映え、トレンド入りも
今朝は収録で初めて自分以外の方と一緒に #霜活 しました.NHK総合「あさイチ」11日(木)8:15~9:54で放送予定.ご一緒したアナウンサーの佐々木彩さん,霜結晶撮影がメキメキ上手くなって凄かったです.気温(地上高1.5m)は約-3℃でしたが地表付近は約-10℃まで冷えて,寒がりながら霜活を満喫. pic.twitter.com/WlSllQU1hu
— 荒木健太郎 (@arakencloud) 2018年1月7日
荒木さんおすすめ「凍結水滴」
こちらの写真は、草の先端に露がついてそれが凍ってちょうど朝日を浴びて溶けかけているものです。
まさにシンデレラタイムに撮ったもので「凍結水滴」と呼ばれています。
荒木さんおすすめということで、こんな写真が撮れたら最高ですね。
結晶が溶け切るまでの数分間は「シンデレラタイム」 「霜活」がSNSで話題 https://t.co/njPFZBdL4g pic.twitter.com/708I4IS3nf
— 産経ニュース (@Sankei_news) 2017年12月20日
霜がよく観測できる気象条件
今回ぜひやってみたいと思った方はこちらの気象条件を参考にしてみてください。
- 気温が2℃以下
- 晴天
- 風が弱い
最低気温が2度以下であること。
また、放射冷却の影響で霜が降りやすいため晴天の日がベストです。
雲が出ていると地表の温度が下がらないので晴れている日を狙いましょう。
さらに風が弱いと霜が降りるということです。
雪の結晶もマクロレンズで撮れる
積雪の多い地域で霜を撮るのがむずかしい場合は、雪の結晶をマクロレンズで撮ってみるといつもと全然違う姿が見られるといいます。
六花だけではなくいろんな形を楽しめるそうなので、積雪の多い地域では雪の結晶を撮ってみるのもおすすめされました。
今季初の #霜活 メモ.
今朝のつくばの最低気温は06:38に-1.8℃.足もとに広がるミクロな世界で,霜結晶たちが成長してワイワイしていました. pic.twitter.com/Yds5M3DKye— 荒木健太郎 (@arakencloud) 2017年12月5日
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さいごに
「結晶一個一個見ても形が同じものはない」と荒木さんのおっしゃる通り、場所や気温によって姿を変えるその神秘的な美しさは思わず目を奪われる写真ばかり
普段肉眼では見られない世界だからこそ魅了されるのでしょうね。
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