11月27日放送のあさイチ特集で「ラクにできます!“名前のない家事”」が紹介されました。
炊事・洗濯・掃除などを一般的に“家事”といっていますが、今回あさイチで特集したのは“名前のない家事”。
「ゴミ袋をセットする」など生活するうえで必要だけどあまり家事として認識されていない作業のイライラの原因や解消法は、普段“名前のない家事”を一手に引き受けている方は必見です!
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目次
なぜ“名前のない家事”はイライラ、モヤモヤするの?
名前のない家事とは、生活するうえで必要なのにあまり“家事”として認識されていない作業のこと。
番組では、なぜ“名前のない家事”が主婦や主夫をイライラさせるのか、ツイッターやNHKネットクラブアンケートなどを元に独自調査し、その結果3つの理由にたどりつきました。
イラッとする理由①
1つ目は、家族が“名前のない家事”の存在にさえ気づいていないこと。
夫がゴミ出しをしてくれるけど、各部屋からゴミを集めて新しいゴミ袋をセットするという名前のない家事には気づいていない。
存在にさえ気づかれない家事の例
- ベッドを整える
- シーツの洗濯(週間予報を見て調整)
- 枕についた髪の毛を取る
- 消耗品の在庫管理
- 食品の在庫チェックと管理
イラッとする理由②
2つ目は、『結局やるのは私ばかり』という不公平感。
名前のない家事は地味なものが多く、気づいた人がやればいいけど結局気づくのは特定の人に偏りがち。
特定な人に偏りがちな家事の例
- 10センチだけ残ったトイレットペーパーを交換
- 麦茶の補充
- 製氷機に水を入れる
イラッとする理由③
3つ目は、家電のおかげで便利になったはずなのに・・・というジレンマ。
掃除機、洗濯機、食洗機などの家電があることで、お掃除や食器洗いという名前のある家事は楽になったものの、その分フィルター掃除などの名前のない家事が増えるという事態が起こることも。
便利な家電だけど増えてしまう家事の例
- 掃除機の掃除
- 洗濯機フィルターのお手入れ
- 乾いた食器を食器棚に戻す
イラっとする理由はほかにも…
さまざまなイラっとする理由を挙げましたが、ネット通販にもイラっとポイントが!
- 再配達の依頼
- 段ボールからビニールをはがしてたたむ
などなど、次々わいてくる名前のない家事。
イラっとする理由は、私じゃなくても誰でもできる作業なのに・・・ということ。
このイライラ、モヤモヤを解消できる方法が紹介されました。
名前のない家事を少しでもラクにするには?
名前のない家事を家族でシェアするには「しくみ作り」が大事!というとこで、名前のない家事を少しでもラクにする方法が紹介されました。
人を責めるな しくみを攻めろ
管理ができない、散らかってしまうとつい自分や家族を責めてしまいますが、悪いのは自分や家族ではないとのこと。
しくみを整えれば家事をうまく回すことができるといいます。
そう教えてくれたのは、大手自動車メーカーに40年勤務し製造現場の整理術を知り尽くした岩井俊雄さん(製造現場コンサルタント)。
実は今、工場のノウハウを家庭にも取り入れるのがちょっとしたトレンドになっているんだとか。
その岩井さんが一般家庭で悩みがちな「トイレットペーパーの在庫管理」について解消法を教えてくれました。
トイレットペーパーの在庫管理は「発注点」でスッキリ!
岩井さんのおすすめは、「発注点」を共有すること。
発注点とは、在庫を補充するタイミングを“見える化”することで、「在庫がこのくらいになったら次を発注する(買う)」という基準のことです。
発注点の決め方(トイレットペーパーの場合)
- 消費するペースを把握(1週間で1個など)
- 追加分を注文してから、届くまでの把握(宅配サービスを利用する場合など)
- ②の日数の間にどれだけ使うかを、①を元に計算
- ③で算出した数があなたの発注点(在庫がこの数になったときに次を発注するれば買いすぎにもなりません)
発注点を家族で共有
- 注点の数のトイレットペーパーが、ちょうど入る大きさの箱を用意
- 納棚にある在庫のペーパーを箱に入れる
- 箱に入りきらないものから使っていき、箱のペーパーを使うタイミングになったら次を注文(家族の誰が見ても在庫の状況が分かります)
調味料の「在庫切れ」「買いすぎ」を防ぐ簡単買い物リスト
調味料の買い置きがどれくらいあるかを簡単に把握する方法を時短家事のスペシャリストである本間朝子さんが教えてくれました。
用意するのは100円ショップなどで手に入るマグネットシート。
これがあるだけで食材や日用品の管理が頭で考えずに管理できるようになるといいます。
簡単買い物リストの作り方
- 小さく切り分けたマグネットシートに、切らすと困るものを記入
- それを冷蔵庫に並べて貼る
- そのとなりに、マスキングテープで四角い枠を作る
- 「そろそろあの調味料を買わなきゃ!」と思ったら、枠の中にマグネットを移動させる
- 買い物リストの出来上がり!(携帯電話で写真を撮ればメモの手間も省けます)
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名前のない家事を楽にする秘策
名前のない家事を楽にする秘策を、時短家事スペシャリストの本間さんが教えてくれました。
秘策1 流れをまとめてシェア
いくつかの家事を1つにまとめて、その流れをシェアするという形です。
たとえば、夫がゴミ捨てはしてくれるがゴミを集めてゴミ袋をかけるのはしてくれないというパターン。
たとえばゴミ捨てなら「ゴミ集め→ゴミ出し→ゴミ箱に新しい袋をセット」という3つの作業をまとめて一つの流れとし、家族でシェアする際もこの流れごと分担します。
秘策2 一緒に使うものは一緒に保管
たとえば食器やカトラリーは、種類でなく使う場面ごとにまとめて収納します。使うときはその一式をまとめて取り出せば食卓とキッチンを行き来する手間を減らせます。
よく食卓についてからスプーンがない、フォークがないと取りに行くお母さんが多いと思いますが、あらかじめセットしておくことでいちいち取りに行かなくて済みますね。
秘策3 やらない
たとえば、洗濯物をたたむのがなかなか気付いてもらえないというのであれば衣類はハンガーで干して、ハンガーをそのままクローゼットに掛ければたたむ工程がなくなります。
靴下を表に返すというのもやらないのひとつ。靴下のペアを探すのも結構地味な作業なのでビジネス用とか学校用みたいに特にデザインにこだわらないものであれば、全部同じデザインに統一してしまうと探す手間がなくなるといいます。
また、ゴミ袋をセットする作業は、本間さんのご自宅ではあらかじめ4、5枚掛けておくことで毎回セットする手間を省いているとのこと。
これは企業でもやっている所があるそうですが、家庭でも採用できそうですね!
“やらない”と決めるには勇気がいる?
今までやってきたことをやらないと決めるのは、ちょっと勇気のいることではないですか?と遠藤アナ。
本間さんによると、ほかの家の家事を見る機会があまりないので自分ルールに縛られてしまうところがあると思いますが、家事をやるときに「これは本当に必要なのかな?」とか、「違うやり方があるんじゃないかな?」と、改めて考えてみることでオリジナルの家事を作っていくぐらいの考え方のほうがいいといいます。
名前のない家事にイライラ、モヤモヤして辛くなっている人は、自分に合ったオリジナルの家事を改めて考えてみることが必要だなと感じました。
劇的に負担を減らしてくれる方法
ネットクラブアンケートで「負担になるもの」でいちばん多かったのが家電のメンテナンス。
この解決方法として本間さんが提案してくれたのは、流れをまとめてシェアすると解決できるとのこと。
たとえば洗濯機のフィルター掃除なら、フィルターを掃除する→洗濯物を取り出す→洗濯物を干すという流れをシェアすることで「洗濯物を干してくれたけれどもフィルター掃除は私なんだよね」ということはなくなるといいます。
「それは全部、奥さんがやることだよね」と言い放った柳澤さんには非難集中でしたが(笑)その一連の作業が全部「洗濯」だと考えれば何の苦もないという意見も納得できます。
そういった負担を劇的に減らしてくれる方法は、家族に自分のことは自分でやってもらう。
これも「しくみを攻めろ!」ということで、その具体例が2つ紹介されました。
子どもが靴をそろえたくなる“姿置き”
子どもが脱ぎ散らかした靴を片づけるという「名前のない家事」を解消したい!という方におすすめなのが「姿置き」という方法です。
姿置きの場を設ければ必ず中に入れて保管するルールが守れるということで、やり方が紹介されました。
姿置きの簡単なやり方
- クリアホルダーを開いてシート状にする
- ①に子どもの靴の足型を取る(つま先とかかとの向きを分かりやすく書くことが ポイント)
- ②を玄関のたたきに両面テープで貼り付ける(これだけで子どもが自分で靴をそろえてくれるはず!)
実際に3人のお子さんがいるご家庭でやってみたところ、今まで脱ぎっぱなしだった靴を自分の場所に置くようになったとのこと。
一度しくみを作っていくと後が楽になるということで、他にもいろいろ応用できそうですね!
「自分のことは自分で」魔法の動線術
脱ぎ散らかした靴下や、置きっぱなしの本を片づけるという「名前のない家事」。子どもが自分で片づけてくれさえすれば必要ないのに・・・と思ってしまいますよね。
そのためには、子どもの「動線」に合わせて、自然と片づけられるしくみを作ることが大切です。
現在、主婦の負担を減らす目的で開発されたという家まで登場!いろいろなメーカーで家事を減らす家づくりがトレンドになっているそうなんです。
ただ、これから新築する予定の方でない限り、今の自分の家でなんとかしたいですよね。
すでにある家で導線をどう生かして名前のない家事を減らすのかが紹介されました。
ポイントは、収納場所に合わせて動線を変えさせるのではなく、動線にそって置き場所を作ること。
棚などは子どもの手が届きやすい高さにすることも大切で、親が勝手に決めるのではなく子どもの意見も取り入れることが長続きのコツだといいます。
番組では、靴下や本を置きっ放しにしてしまうという子どもが、導線を意識して置き場所を決めることで「自分のことは自分で」できるようになりました。
ほんのちょっとの工夫で名前のない家事が減るのは嬉しいですよね。
片づける場所のポイント
本間さんによると片付ける場所のポイントは、使う場所から片付ける場所までが3歩以内が理想だといいます。
使う場所と片づける場所が近ければ近いほど戻しやすくなるなるとのこと。3歩以内がむずかしいとしても動線上にあるということが大事です。
置きっぱなしにしてしまうということは置き場所が合っていないということなので見直したほうが後がラクだといいます。
また、1アクションで片付けられるのもポイント。
カラーボックスのカゴに収納する場合、カゴを引き出して入れると2アクションになり、片付けが苦手な子どもにはハードルが高いんだとか。
その場合は、カゴは浅いものを置いて1アクション放り込むだけにすると戻しやすくなるといいます。
さらに、しまうスペースにも考え方があり、本を戻すときにギュウギュウに入っていてゆとりがないと面倒だから上に置いてしまいがちですが、少しゆとりを持たせて8割収納くらいにしておくと戻しやすくなります。
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まとめ
私もここで言う“名前のない家事”担当者ですが、主婦などの間でこう呼ばれていたのは初めて知りました。
番組では、「洗濯」にしても「ゴミ捨て」にしても関連する細かい作業を1セットとして家族とシェアする方法も紹介されましたが、そもそも1セットとしてとらえて当たり前のようにやっている方も多いと思うので、今さら…という気もしてしまいますが・・・
脱ぎっぱなしや置きっ放しを「導線」に合わせて家族それぞれにやってもらうことと、マグネットシートを使った買い物リストはすぐに取り入れてみたいなと思いました
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