5月7日放送のNHKあさイチ特集は「あなたの知らない コワ~い“脂肪”」。
薄着にシフトするこの時期、今まで厚着で隠れていた“脂肪”が気になってくる方も多いのではないでしょうか。
特に女性にとって「皮下脂肪」や「内臓脂肪」は体型を左右するのでなんとかしたいですよね。
でも本当に怖い脂肪はこれらの「見える脂肪」ではなく、健康を脅かす新たな脅威として最近注目の“第3の脂肪”である「異所性脂肪」なんだとか!
番組ではこの“第3の脂肪”を徹底取材。異所性脂肪がたまってしまうとどのような病気が引き起こされてしまうのか?
さらに、運動や食事などで効果的に脂肪を落とす予防・対策法が紹介されました。
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目次
第3の脂肪である「異所性脂肪」とは?
太った人も、そうでない人も、気づかぬうちにためている「異所性脂肪」。
これは、皮下脂肪・内臓脂肪に続く“第3の脂肪”とも呼ばれ、健康を脅かす新たな脅威だということが、最近分かってきました。
「異所性脂肪」とは、その名のごとく、通常とは異なる場所にたまってしまう脂肪。
なんと心臓や肝臓、さらには筋肉などにたまることで“毒性”を持ち、糖尿病、心臓病、がんなどの生活習慣病につながってしまうといいます。
異所性脂肪は脂肪のつき方がまったく異なる
通常、脂肪がたまるのは皮膚の下にある皮下脂肪、お腹周りの内臓脂肪。脂肪は細胞の中にたまっていきますが、異所性脂肪は脂肪のつき方がまったく異なるんだとか。
異所性脂肪は脂肪細胞の中に入っていないため、ダイレクトに肝臓や心臓などにどんどんついていくといいます。
ダイレクトに脂肪がついていくため臓器に深刻な状態を招くとのこと。
どんな人が異所性脂肪がつきやすい?
太っていなくても安心できませんと警鐘を鳴らすのが、九州大学の小川教授。太っていなくても逆に太れないから脂肪がたまりやすいといいます。
人は糖や脂を摂取すると皮下脂肪、内臓脂肪に蓄積されますが、過剰にとることで太っていきます。
異所性脂肪は脂肪細胞をためこむ力が弱いため、たまっていくとのこと。
異所性脂肪の研究をしている田村さんによると、異所性脂肪は太ると脂肪組織にたくさん脂肪がたまり、ためきれなくなると臓器についていくといいます。
太っている人はもちろん要注意ですが、太っていない人でも安心できません。
異所性脂肪は太っている人も、太っていない人も可能性があるという怖い脂肪だったのです。
日本人やアジア人全般は、「脂肪肝」になりやすいということが最近の研究で分かってきていると田村さん。
最近では脂っぽいものをとるようになっているので、こういうことに結びついているといいます。
検査で異所性脂肪がついているかわかる?
健康診断結果の「ALT」「中性脂肪」の値を見ると簡単にチェックできます。
異所性脂肪ここをチェック
- ALT(肝機能の数値) 25IU/L以上
- 中性脂肪150mg/dl以上
これに当てはまると異所性脂肪がついている可能性が!異所性脂肪の自覚症状はほとんどなく、病気になって初めて気がつくとのこと。こわいですね・・・
異所性脂肪が体にたまっていくとどんなことが起こる?
番組では異所性脂肪が筋肉についてしまった女性を取材。
身長157cm、体重45キロのやせ形の女性ですが、「脂肪筋」と判明しました。
脂肪筋をこのままほうっておくと「糖尿病」になることも。
筋肉が糖を取り込むことで血液中の糖の割合が保たれていますが、脂肪筋になり糖が取り込めなくなると血糖値が上昇し様々な病気が引き起こされるといいます。
糖尿病、心筋梗塞、がん、認知症など万病の元になっていることが分かってきているとのこと。
田村さんによると、筋肉は毎日エネルギーが出し入れされていますが、異所性脂肪はじっとしているともっと増え、今までだと太っていないと安心している人も生活習慣が筋肉を太らせていくといいます。
脂肪筋になると筋肉の働きが悪くなり、食べた後に血糖値が上昇(血糖値スパイク)、糖尿病のリスクが高まります。
番組では、運動や食事などで効果的に脂肪を落とす予防・対策法が紹介されました。
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「異所性脂肪」予防・対策法
脂肪筋の女性は「体力」が足りなかったことがわかったといいます。
体力レベルが一般の方に比べると低いので、筋肉の質の低下につながっているんだとか。
体力が高い人は脂肪はほとんど悪さをしないですが、体力が低い人は悪いほうにつながるといいます。
体力の目安
マラソンが速い人は体力が高く、持久的な運動の能力が体力の目安になるそうです。
仮に体力があっても生活習慣によって異所性脂肪がつきやすくなるので注意が必要です。
異所性脂肪がつきやすい生活習慣
- 炭水化物や甘い物が好き
- 油ものが好き
- 1日8000歩未満
- 息が弾むような運動をしていない
脂肪が簡単に落ちる方法
ちょっとした生活習慣の違いで増えたり減ったりする脂肪ですが、今より3000歩増やすと20%減ることが分かったそうです。
10分で1000歩程度なので30分くらいが目安。細切れでもいいので1日トータルで30分歩くのがベスト。
そこで番組で紹介されたのがインターバル速歩です。
インターバル速歩
インターバル速歩とは、早歩きを3分したら、ゆっくり歩きを3分。これを交互に繰り返すトレーニングです。
長野県松本市を中心に全国7300人がインターバル速歩を実践したところ、5ヵ月後の健康状態の測定で体力の平均値が15%向上、中性脂肪・コレステロール値が9割改善という結果に。
インターバル速歩の考案者の能勢さんによると、最大体力(運動したときにその人が出せる最大の力)の70%の早さで歩くのがポイント。
心拍数が最大体力の指標になり、息が弾むくらいの心拍数が最大体力70%になります。
インターバル速歩を初めて最初の2週間はつらいと感じても、2週間をこえるとよくなってくるそうです。
個人によって心拍数の高さが異なるため、ジョギングで7割に達する人もいれば、運動習慣のない人は早歩きで7割に達するとのこと。
本人がややきついと感じたら7割。この状態で3分くらい歩くと疲れてくるので、ゆっくり歩きをして息切れも落ち着いてきたら3分ずつ交互に繰り返していきます。
目安は3分間歩けるくらいの強度。しかし、3分にこだわる必要はないといいます。
一週間に60分の早歩き
- 毎日9分(朝3分、昼3分、夜3分)
- 週末にまとめて60分
どちらも効果は同じなので、自分のライフスタイルに合わせて行えますね。
雨の日におすすめ!その場足踏み
梅雨の時期などで外で運動出来ない場合は、家の中で足踏みでもOK。その場合、ももを大きく上げてその場足踏みをするのが効果的です。
体力が上がってくると筋肉に脂肪がついても悪さをしなくなってくるといいます。
インターバル速歩は異所性脂肪にも効果的なので、ぜひ実践してみたいですね。
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脂肪がつかない食事術
脂肪を減らすためにはバランスのよい食事が重要です。
手のひらをつかうと簡単にバランスをとって食事のメニューを選ぶことができるとのこと。
1食分の食事量の目安を手のひらのサイズではかります。
基準は茶碗1杯150g。お肉やお魚は片手に乗せ手の厚みと同じ厚さになるくらいの量が、150gのごはんにバランス良い量だといいます。
生野菜は両手山盛り、加熱野菜は片手山盛りが目安。量の感覚を覚えておけば便利ですね。
ついつい食べ過ぎてしまうフルーツは、体に良いとはいえ果糖なのでたくさん食べると脂肪肝になりやすいので食べ過ぎないように。
目安として、1日当たり握りこぶし1つ分。オレンジは皮をむいて1個、りんごは半分が適量です。
午前中に食べると、食べたあと動くのでエネルギーとして利用されます。寝る前は避けた方がよいとのこと。
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さいごに
「異所性脂肪」という言葉を初めて知った方も多いのではないでしょうか?
皮下脂肪や内臓脂肪は普段から気にしている方も多いですが、健康を脅かす第3の脂肪の存在には驚きでした!見えないからこそ怖いですよね。
太っていない人でも要注意ということなので、直近の健康診断結果の「ALT」「中性脂肪」の値をさっそくチェックしてみましょう。
今回紹介されたインターバル速歩や食事術を取り入れながら、異所性脂肪がつかないような生活習慣を心がけたいですね
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